奇しくも6話でネタ被る「東京タラレバ娘」⇔「カルテット」タラレバ脚本もっと評価されていい

今期、アラサーアラフォー界隈をザワつかせているドラマ2作、
「東京タラレバ娘」と「カルテット」の
連日ネタ被りと着地が興味深かったので
ひねくれ独女のうがった見方でまとめます!

■「カルテット」おさらい

「カルテット」は、
TBSテレビ系列で毎週火曜日10時に放送中。
2/21に6話が終了。

脚本坂本裕二さんに加え、
松田龍平さん、松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さんという、
カルト的なファンを持つ、カルチャー臭むんむんの面々で
鳴り物入りのスタートでした。
しかも世間を躍らせた「逃げるは恥だが役に立つ」の後番組。
マツコの知らない世界からの間髪入れぬオープニングが印象的なドラマ枠です。

恋、涙、笑い、秘密、嘘が入り乱れ、ほろ苦くて甘いビターチョコレートのような
大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスをお届けします!
ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。

彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。

情報源: お知らせ|TBSテレビ:火曜ドラマ『カルテット』

情報源: カルテット|TBSishop|グッズ・DVD&Blu-ray

 

…オシャレが過ぎる!
キャッチフレーズ「大人の恋はやっかいだ」、で、オシャレが過ぎるの?
インスタグラムみたいじゃない?

前半の見せどころはウィットにとんだセンスのある会話劇だったのですが
「センスありまっしゃろ」感が苦手な人はむずがゆいかと思います。
昔はさー濱マイクとか見てカッコイイと思ってたけどさー
今この歳でこの経験値で見たらどうだろう。ちょっとむずがゆいのではと思うわけですよ。
いやかっこいいんですけどね。

私立探偵 濱マイク DVD BOOK vol.1 (宝島社DVD BOOKシリーズ)
話がそれました。

1話から見ていますが、前半は本当にセンスが過ぎていまして
あるあるネタをオシャレに演出した感の居心地の悪さを感じていました。
パンにチーズ載せて焼いただけのトーストとコーヒーの朝食をええ感じに加工した写真みたいな。

しかし段々登場人物のバックグラウンドが描かれ、一通り紹介が終わったので
ドラマとして動き出し、面白くなってきました!

なのに世間ときたら…

 21日に放送された女優・松たか子(39)主演のTBS系ドラマ「カルテット」(火曜・後10時)第6話の平均視聴率が7・3%だったことが22日分かった。
前回の8・5%から1・2ポイントのダウン。前回、5放送回目で初のアップを記録していたが、またもダウンとなった。

情報源: 松たか子主演「カルテット」第6話視聴率は7・3% 前回から1・2ポイント下降 : スポーツ報知

厳しいですねぇ。

■「東京タラレバ娘」おさらい

この間も同じようなこと書いていましたが、
どちらかというと漫画に違和感があることを伝えたかったので、
今回はドラマを掘り下げます。
前回のやつ
やっぱり言わずにいられない⇒「東京タラレバ娘」の違和感がすごい

日本テレビ系列、毎週水曜10:00~放送中のドラマ。
2/22に6話の放送が終了。

アラサーを中心に大人気の漫画が、満を持してドラマ化。
ドラマ化の前にも商品タイアップなど、
数字を持っているコンテンツとして注目されていた模様。

注目のキャストは…みんな20代!
原作は33歳!(実質42くらいのノリ)
ドラマ設定は30歳!
そしてビックリするくらいオールミスキャストの呼び声高し!

日テレ「東京タラレバ娘」(2017年1月期水曜ドラマ)公式サイトです。
鎌田倫子、30歳、独身、彼氏ナシ。職業=(売れない)脚本家。
親友の香、小雪と3人で女子会ばかりやっていたが、金髪イケメン男に「タラレバ女!」と言い放たれハタと現実にブチ当たる!!
頑張ってないわけじゃない、でもまだ幸せにたどりつけてないタラレバ娘たちがもがきならがらも、幸せ探して突き進むー!!

情報源: イントロダクション|東京タラレバ娘|日本テレビ

ポップさ!

しかし視聴率悪くない↓

22日に第6話が放送された日本テレビ系ドラマ「東京タラレバ娘」の関東地区での平均視聴率が12.5%だったことが23日、わかった。(ビデオリサーチ調べ)。 1月18日にスタートした同ドラマ。視聴率では第1話が13.8%、第2話が11.5%、第3話が11.9%、第4話が11.4%、第5話が11.5%を記録。第2話から第5話まで11%台に落ち着いていたが、第6話で視聴率がアップ。ドラマ開始から2桁台をキープし、好調を維持している。

情報源: 吉高主演「東京タラレバ娘」視聴率2桁キープ好調 (リアルライブ) – Yahoo!ニュース

前クールの「校閲ガール」、前々クールの「家売る女」となんか似てますもんね。
働く女性ターゲット枠、獲得。

しかし原作ファンのアラサー…元アラサーたちは当然おこです。

1月18日からスタートしたテレビドラマ『東京タラレバ娘』(毎週水曜22時~日本テレビ系)。初回視聴率が13.8%(ビデオリサーチ調べ)と好発進!満を持してのドラマ化は、数字では好調のようですが、放送時のツイッターでは原作ファンから苦言の嵐。
「原作は3人とも33歳。アラサーと呼ぶにはギリギリの年齢というまさに崖っぷちの年齢。だからこそ、その痛々しさが見ている私たちはハラハラさせられたのですが、ドラマではなぜか全員30歳という設定。

おまけにキャストの実年齢は、吉高百里子、大島優子、榮倉奈々の3人とも28歳。“行き遅れ”というには無理があり、ただ単に『彼氏が欲しい』というノリで結婚したいだけにしか見えずリアリティが感じられない!」(33歳・サービス・未婚)

情報源: 「タラレバ娘」のキャスト&年齢に原作ファンが怒り!理想の配役はアノ人 | 女子SPA! | ページ 2

まぁこんな記事とツイートの多いこと。
ビートたけしを怒らせたでお馴染みの吉田潮さんもそんなことを言ってました。

確かに、
28歳に30歳をやらせて崖っぷちはないわ、と思いますけど
そもそも33歳設定もあまあまだったので、それを良しとしているのをファンと言えましょうかね。

原作も疑問だらけだしなんだかポップだし、そんなに期待もなかったドラマ版ですが、
キャストに気をとられていました。

いや、これ漫画版より断然がんばっている、
というか、漫画版をフォローしている!
みんな目を覚まして!
と思うので、後半にまとめます。

■第6話~申し分ないのに愛せない

というドラマ2作の第6話、奇しくも同じテーマを取り扱ってました。

はじめは最高の異性だと感じ、幸せに交際していたのに
ちょっとしたことが気になって、積み重なっていって、別れにいたる。
そんなあるあるが描かれた2作でした。

でも、着地が違ったところに、ドラマの本質が見えましたよ!

●カルテットの6話
松たか子さん演じる真紀さんの夫は失踪中。
5話でクドカンさん演じる夫が健在だとわかる。
6話で夫婦それぞれ別の人に、夫婦が壊れるまでを語る。
※両者の目線から語るすれ違いが見所だったのですが、主に夫さんの目線でまとめます。

夫の一目ぼれ。順調に付き合い、結婚へ

真紀さん、結婚を機に生業だったバイオリンをやめ、家庭に入る

真紀さん、夫が結婚前に貸した本9ページまでしか読んでない
真紀さん、断りもなくからあげにレモンかける
真紀さん、近所の噂話しか話題がない
真紀さん、映画中に話しかけてくる
真紀さん、夫が結婚前に貸した本鍋敷きにする


夫、サブカルな自分を捨てられない
ミステリアスな真紀が好きだったのに所帯じみていく

夫、真紀のことを「愛してるけど好きじゃない」などの愚痴をきかれる

真紀泣く

夫、失踪

まあこんな流れでした。
結婚、というか異性に理想を押し付けたらこうなる。
誰が悪かったかといえば誰も悪くないでしょう。
結局夫は不満を言い出せなかったし、真紀は察せなかった。
夫婦というものは歩み寄りですね…

●東京タラレバ娘の6話
吉高由里子さん演じる倫子、仕事も上手くいかず、年下男とはワンナイト、親友とも喧嘩⇒仲直り
など良いことのない中、速水もこみち演じる奥田と出会う。
※こちらは倫子目線しか描かれていません

奥田イケメン、映画好きという共通の趣味、優しい、男らしい

奥田の男らしいアプローチにより交際開始

身体の相性もよく、至れり尽くせり

奥田、家も綺麗、運動もする、料理もする、自律した人物。
奥田、何かと映画に絡めて会話をしてくる
奥田、映画の女優みたいな髪型に変えてといってくる
奥田、映画の趣味、楽しみ方が合わない
奥田、脚本家である倫子のルーツともいえる作品を否定する


倫子、これを逃したら10年後泣くとわかっていながらも
どうしても一緒にいて疲れてしまうから、別れを切り出す

奥田は楽しかった。疲れさせてゴメン(マジイケメン)

倫子、そもそも好きになったんではなく好きになろうとしていたと気付く

という流れでした。
奥田はあんな物件残っているのが奇跡、というくらい完璧超人です。
でも一緒にいて疲れるわな。
どちらの生き方が正しいわけでなく、やっぱり歩み寄るきっかけを作れなかったのが問題。
緊張する関係性は長続きしないのです。

●比較
カルテットの場合は、男女が別の相手に向かって同じ話をしている、
という2場面の台詞を、交差して同時に進行していくことで
視聴者が男性でも女性でもリアリティを感じることができた。
そしてやっぱりその演出がオシャレ。

タラレバは、ターゲットであるアラサー女たちの共感に絞り、
倫子目線での葛藤を描いた。
男から見たら、はー?でしょうね。

どっちに軍配を!というよりこれはもう好みですが、
カルテットはこのシーンが物語の序章、まだ夫婦紹介にすぎず、
タラレバはこれが倫子の学びのシーンだったという違いが大きいかと。

カルテットは、
夫婦どちらかの反省や将来への想いなどはなく、
静かなこのシーンから、衝撃的なシーンへと話を運びます。

タラレバは、
倫子が譲れないこと、自分の過ちに気付きます。

カルテットはエンタメ、タラレバはリアル、ということかと思いました。
エンタメっていうと怒る人いますが。

■ドラマ版タラレバ、もっと評価されるべきかと!

このシーンで確信したのですが、
あれ、ドラマ版タラレバが、漫画の100倍いい気がするということ!

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漫画⇒ドラマ版の改善点

・タラレバ⇒古い言葉と認識している
・漫画:倫子元売れっ子脚本家⇒ドラマ:売れない脚本家
・漫画:まみちゃんは倫子のアシスタント⇒ドラマ:倫子の元後輩AD
・漫画:金髪イケメンKEYとのワンナイトは枕営業というてい⇒ドラマ:女として終わってるか試す
・漫画:チャンスの脚本間に合わず弟子に仕事取られる⇒ドラマ:必死で脚本を完成させるも、コンペ落選
・漫画:KEYの元嫁は担当医⇒ドラマ:高校教師
・早坂さんが早めにまみちゃんに振られる

などなど、
漫画版でこれリアリティないよな、リサーチ甘いよな、主人公覚悟なさすぎんだろ、
てとこをちゃんと直しております!

時系列をごっちゃにして漫画のエピソードを組み立て直しているようですが
最初にあれ、こんなの漫画にあったっけ、というシーンが、
倫子と香、小雪の喧嘩後のシーンでした。

漫画では、
「全てを笑ってふざけて騒いで、傷をなめあって 笑って
そうやって生きていくのくのも人生タラ!」
と、幻想で見える設定のキャラに言わせます。
ということは、倫子が一番わかってるよ、ということですね。

ドラマでは、
ドラマらしく偶然またKEYとばったり出くわし、
いつもつるんでタラレバいっていると毒づいてくるKEYに向かって、名言炸裂!

「あたしがタラレバばっかり言ってるのも、恋愛対象以下のダメ女になったのも
女友達のせいなんかじゃない。
あの2人がいてくれたから楽しかった。
あいつらがいなかったら、クソつまんない人生を歩んでたと思う!」

よく言った!!!
ちなみに4話のシーンなんでHuluあたりで是非。

漫画版に何が足りないって、主人公たちの意志です。

タラレバいってる場もあるでしょう。
愚痴と酒と肉に溺れてる夜もあるでしょう。
でもずっとそうじゃなくて、そうやってバランス保ってる時間ですよね。

多分漫画版は、居酒屋で見かける女子w会での面が彼女たちの全てとして描いているのでは、と思います。
それで笑いを取り、少女漫画的展開に持っていくなど
どんだけ馬鹿にしてるのかと思います。
ギャグ漫画だからこんなもんなんでしょうが…

でも
ドラマ版は、頑張っているけど上手くいかないのをちゃんと描いていて
それは「わかりやすく」しているのではなく
足りなかったものを補っているのだと感じましたよ、私は。

だから6話も、
崖っぷちなのに贅沢いって馬鹿なアラサーwwww
というギャグと自虐で終わらず、どこが間違いだったのかを見つけました。

そういうとこだよ、大先生。
いったったwって悦に入ってちゃ良いストーリーにならないですよ。

ちなみにドラマはこの先
独女好みの三角関係に突入しそうなのですが、
上記を踏まえて、媚びててもトレンディでも大目にみます。

あーすっきりした。

【今回のハック】
 「面白い」の種類はたくさんある。正解はない。自分が好きかどうか。

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