【東京タラレバ娘 最終回】原作ファンはうるさいが大健闘、そして逃げ恥の偉大さ

さて独女の皆さん、
日テレ系水曜22時、「東京タラレバ娘」は見ていましたか?

昨日のカルテットに続き、独女注目度の高いドラマでしたが
タラレバ娘はカルテットと違いオシャレ層がいないものの
原作厨、基本的に女の感情を認めない男性陣、
というのが渦巻いており、
まー批判を浴びやすかったことと思います。

原作やあらすじについてはこれらに書いてきました↓
やっぱり言わずにいられない⇒「東京タラレバ娘」の違和感がすごい
奇しくも6話でネタ被る「東京タラレバ娘」⇔「カルテット」タラレバ脚本もっと評価されていい
月曜~水曜【カルテット、タラレバ娘…】最終回前直前ドラマおさらい号<後編>

そして最終回。
どんな締めくくりをしたのか、巷の反応と合わせて見ていきましょう!
(※主観を中心に)

■最終回、3人娘のそれぞれ

情報源: ストーリー|東京タラレバ娘|日本テレビ

大体こんな感じでした。

・主人公 倫子 クリエイター系女子

昔振った男早坂さんとの交際をスタートさせ、
同棲するため二人で物件探しを始めることに。
そんな中、性悪イケメン金髪モデルKEYの弱りきった姿を見て
ほっとけないから、自宅に泊めてしまう。
早坂さんとの予定は嘘をついて中止に。
ひょんなことから早坂さんにその嘘がばれ、二人の関係はギクシャク。
倫子本人より早坂さんのほうが、倫子の本当の気持ちに気付いている模様。
さて、倫子の選択は…

・友人1 香 ノリが良くて明るい負け美女 
若かりし頃付き合っていたバンドマン涼と復縁するも、
二番手…ひょっとすると三番手の女。
KEYのアシストもあり、不毛な関係を断ち切り、婚活に励む。
そんな中、涼が香のサロンを訪ね、
他の彼女たちとは縁を断ち、香とやり直したいという。
さて、香の選択は…

・友人2 小雪 しっかり者で突っ込み役の強め女子
タイプドンピシャの男、丸井と付き合うも、丸井は妻帯者だった。
不倫でも好きだから仕方ない、と関係を続けていたが
丸井が家庭の父の顔を見せたことにより、別れを決心。
本気で好きだったため、次の恋愛や結婚に踏み出せずにいたが
別れの後、子連れの丸井と遭遇し、
「ありがとう」と言えたことで、一区切りついた様子。

ということで、
男のタイプは違えど、3人とも同じような状況だったわけです。

未来が見える選択か、今が楽しい選択か。

そこからいち早く抜け出したのは、小雪でしたね。
香は断ち切ったのですが、あちらからアプローチが来て、
一度はピシャリと言ったものの、
「考えておく」という保留状態にしてしまいました。

30歳くらいの年齢。
おそらく体感的には27くらいの人が多いんじゃないでしょうか。
将来のことを考えるのなら、
好きな人と楽しいだけの恋愛を続けていても不毛だということは頭ではわかる。
でもおそらくドーパミンらへんの仕業で、
本能に負けてしまうんですよね。
おひとりさまも妄想恋愛で女性ホルモン大分泌☆←嘘!興奮ばっかりしてしまうよ!

まだ香は、相手のバンドマンが稼げる状態だからいいけど、
大抵のバンドマンは、アラサー女子の稼ぎをあてにするケースが多いですからね。
でも策士ではなく、激ピュアか天才的ヒモかどちらかでしょう。
ギブアンドテイクとして愛情か家事労働は与えていると思います。

そういう意味では、専業主婦と何が違うのか、
男女逆転なだけで、このご時勢そういう形があってもいい。
と思いますけど、
そこは婚姻関係のあるなしが大きな違いでしょう。
法律に基づいた責任、義務をおえるほどの覚悟なのか。

成功例がこちらです。

アレクサンダーの夫婦円満おうちごはん

もう嫁が欲しい、と思ったことのある働く独女も多いことでしょうね。

激しく話がそれましたが、
香のケースは、もう「好き」「居心地がいい」しかない。
それを香もわかっていましたね。
「女好きは、科学でも治せない」ことも。
都合のいい女には戻らない、でも涼ちゃんのことを見ていけるのは自分しかいない。
あーこれは危ない。

ですよねー。
まぁなんか流されるだけでなく、意志をもっただけでも一歩前進ですよ。
人生の答えは1クールじゃ出ませんしね。

で、
倫子ですよ。

■倫子さんの選択…いや選んではない

このパターンって、実際あるんですかね。
喪女過ぎて、選択なんて0-100だと思ってました。
どっちにしよう、のケース。

倫子は、
条件がよくいい雰囲気になったから、早坂さんとの関係を進めます。
これ、6話に出てきた奥田さんと同じですよね。
大きく違ったのは、早坂さんとは居心地が良いこと。
十分ですよね。
しかも責任のある職にも就いており、優しくて倫子のこと好きで
申し分ない。
そんな中好きな人ができてしまうんですよね。
KEYのことは最初から好きだったわけじゃないけど、
恋に落ちたってことでしょうね。

少女マンガならそれでええわい。

現実的な独女目線だと、かなりありえない選択なんですよね。

いやでもちょっと待ってください。

倫子は早坂さんを選びましたよね?
KEYのことは好きじゃないと伝えましたし、
自分でも感情に流されてはいけないことはわかっていた。

みなさん、振ったのは早坂さんです。

「気持ちに蓋をすることも嘘をつくことと同じじゃないかな」
「このまま倫子さんの気持ちに気付かないふりをして付き合っていたら、うまく行かなくなったときにきっと後悔する。あのときちゃんと向き合っていればって。僕はタラレバ男になりたくない」

ということは、
好きになってしまうのは不可抗力だとして
早坂さんと幸せな道を選ぶ場合、好きなそぶりを隠す演技が必要だということですよね。

ドラマを盛り上げるため、
原作ファンのザワザワを最小限に抑えるため(これがやっかい)、
早坂さんゴールは結末としてつまんなすぎるからしょうがないですがね。

ですが
世のモテ既女は、上手に早坂ゴール決めてるんじゃないですかね。
『あなたのことはそれほどでも』などに象徴されるような。
だから結局、
早坂ゴール決められない人がどうやって幸せになるかの話
なんですよね、最初から。
特にドラマは。

刺さるー刺さるーって言ってるの不毛じゃないですかね。

早坂を選んでも早坂に見破られるのであれば
もう
見破らない早坂さんを探すしかないです。
それか独りで生きます。

おそらくドラマでも
「独りでも幸せは探せる」で締めるのが本望だったのではないでしょうか。

でも、
原作を立てなければいけないし
旬のイケメンを影薄く終わらせるわけにもいかない。

これ、
とってつけたかのようなラストシーンでしたよね。
この夢展開。
個人的には原作厨への配慮だとしか思えないんですよね…。
原作厨、自重して
完結していない原作の展開と違う結末を迎えるには、リスクが大きいですから。

最大の抵抗は、
イエーイ両想い、やっちゃったし結婚しました\(^o^)/
というのではなく、
倫子の告白も「あたし、あんたの事、好きだわ。」で、
KEYの返事も「俺も 好きかも…って言ったらどうする?」だったということ。

二人とも誇れる仕事をして自分で幸せを掴めるようになったとき、
自分の気持ちだけじゃなくて相手の気持ちも受けとめられるようになる、

その序章だったように感じましたが、
みなさんはいかがだったでしょうか。

とりあえず、鈴木亮平の株がバク上げの模様です。

■リメンバー逃げ恥

冒頭にもお伝えしましたが、
原作ものの実写化ってむずかしいですからね。
テーマとしても、男性から反感を買いやすい。
原作ファンは意識的無意識的に関わらずギャグ漫画として楽しんでいる。
これをどう、働く女性向けドラマにできますかね。

記憶が新しいところに似たのがありましたね。
昨年末一世を風靡した
『逃げるは恥だが役に立つ』です。

逃げるは恥だが役に立つ DVD-BOX

これも、ドラマのスタート時はこうでした。

原作厨「がっきーかわいいけどみくりじゃない、星野源誰それorイケメンじゃない」
原作厨&女目線「がっきーが仕事も職も見つからないわけない」
ドラマ視聴者「設定がありえない」
原作厨「原作の流れ変えてくる」
ドラマ視聴者「ノリがウザい」
男目線「女性の感情がウザい、働け」

ほれ。
これガッキーを吉高ちゃんに置き換えてごらんよ。

ではなぜ
逃げ恥は人気も視聴率も上がっていったのでしょうか。

それは、いろんな見方ができたからだと思うんですよ。

ターゲット1:働く独女
仕事も結婚も。どうしたらうまくいくのか、他の価値観が知りたい。
現代の女性を代弁してほしい。共感したい。

⇒原作が筋通ってるから楽々クリア。
原作が伝えたかったこともはずさず、原作厨もクリア。
あとゆりちゃんが本編。

ターゲット2:女子、元女子
キュンキュンしたい。でも女学生向けの単純じゃないやつ。
新しいキュンキュンください。

⇒童貞×小賢しい女子による“ムズキュン”大拡散。
この層にハマると、ツイッターにイラストが増える。

ターゲット3:お前ら※主にネットに生息する基本的に女は馬鹿という思想の持ち主
恋愛ドラマとかあほか。何の内容もない。ビッチばっかりだ。

⇒ガッキーがかわいすぎて余裕のクリア。
どんなひねくれ者にもわかるように「恋ダンス」というキラーコンテンツまで用意。
「ガッキーがかわいいだけのドラマだろ」といいながら見る思う壺。

ターゲット4:ハマりたがりの人
メジャーは嫌い。なんらかのマニアでいたい。目の付け所がシャープでいたい。
ドラマの面白みはもちろん、遊び心をください。

⇒原作を上回るパロディーネタのクオリティと小ネタの宝庫。
古田新太、真野恵里菜、藤井隆あと嫁まで出てて脇のキャストも強い。

など、
反対勢力となりうる人たちを見事に取り込みました。
ある人は未だがっきーがかわいいだけのドラマだと思っているし、
ある人は恋愛ドラマの最高峰だと思っている。
私たち独女は、「やりがい搾取」など、みくりに代弁してもらいました。

そして母数が増えれば世間も乗っかり、
恋ダンス戦略も全国に拡大し、ケネディ元駐日米大使まで踊っていました。
私もスナックで歌うという広範囲ぶりです。

こちらも原作の最終回はドラマより後だったようで、
ゆりちゃんの続編も含めて最終巻に収録されているそうです。
映像化は難しいとのこと、気になりますね…

逃げるは恥だが役に立つ(9) (Kissコミックス)

 

だからコンテンツとして優れているのはもちろん、戦略の成功ですね。
今期の月9、タラレバ娘、あとカルテットも
それらを見てきて、いかに逃げ恥が優秀だったのかを思い知りました。

個人的には、タラレバ娘は
原作がギャグ漫画だったから←しつこい
かなりハンデがあったと思いますので、
大健闘だったと思います。
原作にはない、「よく言った!」というシーンもありましたし。

 

おそらく原作が好きで「刺さる」って言ってる人は、どこかで「自分は違う」と思っているのではないでしょうか。
ほんとに刺さってるなら、それだけじゃないことも知ってますよね。

【今回のハック】
 ドラマは視聴の瞬間だけでなく、コミュニケーションツールになったり何かのきっかけになったりする。つまらない、だけじゃない感想をもちたいものです。

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